晩酌福祉士:男の育休シリーズ Vol.1
「育休?すぐに取って!」と言われた初日
🍶プロローグ:育休って、そんなすぐ取れるもんなん?
育休って「取りたくても取れない」ものだと思ってました。
だけど僕の場合は、意外にもすんなり取らせてもらえたんです。
ただし、そこにたどり着くまでが、なかなかしんどかった。
今日は、そんな“育休を取ることになったきっかけ”の話。
晩酌しながら思い出すにはちょっと胃がキリキリするけど…でも、話しておきたいこと。
👶生後4ヶ月、ミルクを飲まない娘
うちの娘、生後4ヶ月ごろ──
とにかくミルクを飲まない子でした。
お腹は空いてるはずなのに、哺乳瓶を拒否。
機嫌が悪いとギャン泣き、寝かしつけも一苦労。
唯一、飲んでくれるタイミングがあって、
それが「寝ている時」。
もう、まるで“吸啜反射を騙し討ち”するような感じ。
眠ってる娘の口元に、そ〜っと哺乳瓶を当てて…
飲んでくれたら奇跡。起きたら地獄。
あの時のプレッシャー、今でも鮮明に覚えてます。
「頼むから、起きないでくれ…」って毎回祈ってました。
😓妻はノイローゼ気味、外にも出られない日々
日中は妻が一人で育児。
でも娘は寝てる時にしか飲まない。
つまり、外出や気分転換もできない。
公園に行く時間も、コーヒーを飲む余裕もない。
何かに縛られているような、閉じ込められたような毎日。
そりゃ、滅入りますよね。
こっちも仕事で疲れて帰って、
「はい、交代」。
正直、こっちも胃がキリキリしてた。
🏥職場に相談したら「すぐに育休取って」と言われた
ある日、もう限界だと思って、職場に相談したんです。
正直、「男性の育休って、面倒に思われるかも…」と不安だった。
でも、予想外の返事が返ってきた。
「すぐに取りなさい。今は家族が一番大事」
…え、そんなにあっさり?
ちょっと拍子抜けするくらい、あっという間に話が通った。
理由はシンプルで、
職場が病院だったから。
女性職員が多く、上司も女性。
子育ての大変さを理解してくれている空気があった。
📉でも、問題は「病院の経営」
育休は取れた。けど…
うちの病院、赤字経営の真っ只中。
ちょうど、事業承継されたばかりでバタバタしてて、
療養病棟を地域包括ケア病棟にするために現場は大混乱。
つまり、長期の育休は厳しいという事情。
でも、それでも良かった。
短期間でもいいから、一緒に子育てに向き合いたかった。
妻も「一人じゃもう無理」と限界を感じてたし、
何より、僕自身も「仕事どころじゃない」と思ってた。
🍺育休初日の晩酌は、少しだけホッとした味がした
そんなこんなで、育休を取った初日。
正直、不安もあったけど、
娘の寝顔と、静かな夜、
そしてグラスに注いだビールが、
「とりあえず、よくやった」って言ってくれてる気がした。
📝おわりに:経営は意味不明だったけど、育休をくれたのは正解だった
赤字とか病棟再編とか、職場のことは色々あったけど、
あの時、育休を取らせてくれたことだけは感謝してます。
家庭が壊れる前に、
育児のしんどさがパートナーに全部のしかかる前に、
育休は絶対に「取れるなら取った方がいい」と思う。
そして…この話の“続き”はまた次回。
🍶今日の晩酌一言
今日の晩酌:アサヒ・生ジョッキ缶
育休初日の疲れにちょうどいい、泡とほろ苦さ。
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