家族は替えがきかない。だから僕は転職を決めた。

晩酌福祉士:男の育休シリーズ Vol.5(最終話)

目次

「家族は替えがきかない。転職を決めた、僕の選択。」


🍶もう限界だ、と気づいた夜

赤字病院、意味不明な事務長、理不尽な退院命令、育児疲れの妻、ミルク飲まない娘。

そして給料減額の一報──

「あ、これもう無理だ」

そう思った。
心の中で、何かが静かに崩れていく音がした。


👣動き出した転職活動。信頼できる人たちの存在

実は、限界を感じる前から、
少しずつ動いていた。

■ 元同僚に連絡してみた
■ 元上司に現状を相談してみた

すると――

「うちで働かないか?」

そう言ってくれた。
職場見学もさせてもらった。
その元上司は、本当に信頼できる人だった。

赤字病院と違って、“口だけ”じゃなかった。


🤝ただ、現実は甘くない。通勤距離の壁

その職場は魅力的だった。
でも、通勤距離が長すぎる
毎日の送り迎え、家事、育児…考えると難しい。

「このままじゃ、また妻の負担が増える」
「子どもとの時間が、また減る」

そう思って、転職サイトにも登録。
自分でも求人を探した。


🧐そして見つけた“あの求人”。奇跡の再会と前向きな出会い

気になる求人を発見。
職場見学へ行くと、なんと管理者が顔見知り。

■ 過去の仕事で関わりがあった
■ 事情を丁寧に説明した

すると管理者は、

「上に掛け合う。育児も配慮できるようにする」

そう言ってくれた。
めちゃくちゃ前向きな対応に、胸が熱くなった。


📝面接。そして、まさかの即日内定

妻と相談し、ダメ元で面接を受けることにした。
だって、赤字病院にはまだ半年しかいなかったから。

でも、面接官たちはまったく気にしてなかった。

■ これまでの職歴
■ 面接での受け答え
■ 働きながら通信制大学を卒業したこと

そういう努力を、ちゃんと見てくれた。

次の日、採用の連絡がきた。


💰驚きの条件。給料、下がると思ってたら…

正直、転職したら給料は下がると覚悟してた。

でも──
土日祝休み
給料は今と変わらず、むしろ少しアップ

「あれ、これ……勝ちじゃない?」

って思った。笑


🏥引き止めはされたけど、すんなり退職

赤字病院からは引き止めがあった。

でも「家庭の事情」と話すと、
すぐに理解してくれた。
むしろ、何も言えないって感じだった。


👪 退職後の毎日。家族と過ごす日々

転職が決まってからは、しばらく育児メインの日々。

■ 妻と一緒に過ごす時間
■ 娘の笑顔
■ 自分自身のメンタル回復

改めて、**「疲れてたんだなぁ」**って気づいた。

育児は相変わらず大変だったけど、
それでも、“一緒にいられる”ということが何より大きかった。

喧嘩もしたし、離乳食で悩む日もあったけど、
それでも、家族がいるから頑張れた。


🔚このシリーズで伝えたかったこと

この“男の育休シリーズ”を通して、
一番伝えたかったのは──

「転職は悪じゃない。家族は替えがきかない」

育児って、母親だけがするもんじゃない。
「手伝う」じゃなくて、「やる」もの。

そして仕事は、探せばある。
でも家族は、そこにしかいない。


📝最後にひとこと

いま、仕事も決まり、家族との時間も少しずつ戻ってきている。

育児って、本当にキツい。
でも、一緒に味わうから意味がある

もし、いま仕事と家庭で悩んでる人がいたら、
あなたの選択は間違ってないかもしれません。

 

🍶今日の晩酌

今日の晩酌:角ハイボール(濃いめ)

「働く父親、家族に乾杯。」

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この記事を書いた人

わいじろー|社会福祉士 × 晩酌トークブロガー
こんにちは、社会福祉士の「わいじろー」です。

福祉現場でのリアルな体験や制度の裏話を、晩酌しながらゆる〜く語るこのブログ。「福祉ってなんか難しそう…」と思ってる方にも、酒のつまみにできるくらい軽く読めるようにをモットーに書いてます。

介護現場から始まり、支援相談員(老健)・医療ソーシャルワーカー・地域包括支援センター・福祉用具専門相談員などを経て、社会福祉士として幅広く経験してきました。

福祉職の転職や、制度のグレーゾーンあるある、時々毒舌。
「それ、分かる〜」と笑ってくれたらうれしいです。

▶ 晩酌福祉らじお(YouTube)でも配信中!
▶ 趣味はゲームと料理です。
▶ 育児真っ最中

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