仕事やめたけど、家族が笑った。それで十分じゃない?

男性の育休、取ったら人生変わった話。

退職したって、後悔はゼロです。

どうも、わいじろーです。
今日はちょっと真面目なようで、でも他人事にはしてほしくない話をします。

テーマは「男性の育休」…と聞くと、
「いやいや無理でしょ」とか「出世に響く」とか「取れるわけないじゃん」って声、まだまだ多い。

でも俺、取りました。
で、取っただけじゃなく、そのあと 退職 しました。
家庭のために。

そんな話です。
酒飲みながら聞いてくれたらちょうどいいくらいの、リアルな体験談。


目次

喜びと不安と、2人の母の不在

初めての子どもができたとき、正直、嬉しかった。
でも同時に「やべぇ…俺、親になるんだ…」って不安もすごくて。

しかもね、そのタイミングで俺の母親が他界。
子どもが生まれる半年前、病気で亡くなりました。
親になるって時に、自分の親を失うって…かなりメンタルにくるよ。

そして、追い打ちをかけるように、妻の母(つまり義母)も出産の1ヶ月前に乳がんが見つかる。
こっちも急遽、手術。治療スタート。

つまり、サポートしてくれる“お母さん世代”が、両家ともに不在。

もうね、「これは夫婦ふたりで頑張るしかねぇな」と覚悟を決めるしかなかった。


育児のリアルは、甘くなかった

そして出産。
産まれた我が子はめちゃくちゃ可愛い…けど、問題発生。

ミルク、飲まない。
体重、増えない。

1ヶ月検診で医師に「体重が平均よりも少ないですね。もっと飲ませて。」とバッサリ言われ、妻はガックリ。
その日から「私が悪いのかも…」が止まらなくなって、完全に産後うつモード。

夜は泣いてばっかり。
昼も寝れず、食欲もない。
俺の前では平気な顔しようとしてたけど、明らかに限界超えてた。


俺もギリギリ。職場も終わってた。

実はその頃、俺もメンタルギリギリだった。
病院でMSW(医療ソーシャルワーカー)として働いてたんだけど、病院経営が赤字続きで事業継承。

新しい経営陣がやってきて、まさかの“無茶苦茶改革”。
「療養病床から地域包括ケア病床へ転換!」「3か月後には開始!」「稼働率は落とすな!」とか言ってくるけど、現場スタッフはもうボロボロ。

もう…会社も家庭も、どっちも地獄。


育休はもらえた。でも「ちょっとだけ」。

ありがたいことに、職場から育休はもらえた。
でも、期間は超・短期。
正直、これじゃあ何も解決しない。

妻はどんどん体調崩すし、俺も復帰しても地獄の職場が待ってるし。

そして、ある日、仕事から帰ると、部屋真っ暗。

子どもの泣き声だけが家の中で響いてる。真っ暗な寝室に行くと、妻が一言、

 

「もう無理…。」


「俺は何やってんだろう…」って。その場で、子どもを抱っこして思った。


決断した。辞めよう。家庭を守ろう。

「仕事なんて、探せばある。でも家族は代わりがきかない。」

もうこれしかないなと思って、退職を決意。

でも、決して無計画じゃない。前から考えてたから。


・転職エージェント登録済み
・元同僚、元上司に相談
・求人も自分でチェックしてた

 

そのおかげで、ありがたいことに複数の職場から声がかかる。
最終的に自分で見つけた職場に決めて、すぐ内定。
しかも、給料もほとんど変わらなかった。


一番嬉しかったのは、「土日祝休み」

正直ね、給料下がってもいいやって思ってた。
それよりも、家族との時間の方が大事だったから。

そしたら、まさかの 「完全週休二日・土日祝休み」
もうね、即答で決めたよ。

しかも、「奥さんとお子さんが落ち着いてから出勤してください」って言ってもらえて。

前職が地獄だったから、もはや天国かと思った。


2人で育児したら、少しずつ回復した

速攻で病院は退職。そこからは、妻と一緒に育児。

妻には休んでもらう時間を増やした。

ミルクも、オムツも、寝かしつけも全部やった。
夜中の3時、抱っこしながら家の中を散歩もした。マジでゾンビだった。

でも、そのうち妻の表情が少しずつ戻ってきた。

「また仕事したいな」って話せるようになったから、すぐに市役所へ相談。

保育園もすんなり決まった。

今は、夫婦で仕事して、週末は子どもと全力で遊ぶ。
この生活、めっちゃいい。


最後に。男性も、育休、取ろう。

こういう時、つくづく思う。

・資格って、やっぱ強い。
・転職って、悪じゃない。
・逃げじゃなく「選ぶこと」はカッコいい。

そして何より、
「家族のために仕事を変える」って、最強にカッコいいことだと思う。

育児は、母親だけの仕事じゃない。
夫婦で頑張るからこそ、ちゃんと乗り越えられる。

だから声を大にして言いたい。
「男性も、育休、取ろう」
もし無理で、その職場で働く事が苦痛なら、「その職場、辞めちゃえば?」って言いたい。

家族の幸せに勝る仕事、ないからね。

 

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この記事を書いた人

わいじろー|社会福祉士 × 晩酌トークブロガー
こんにちは、社会福祉士の「わいじろー」です。

福祉現場でのリアルな体験や制度の裏話を、晩酌しながらゆる〜く語るこのブログ。「福祉ってなんか難しそう…」と思ってる方にも、酒のつまみにできるくらい軽く読めるようにをモットーに書いてます。

介護現場から始まり、支援相談員(老健)・医療ソーシャルワーカー・地域包括支援センター・福祉用具専門相談員などを経て、社会福祉士として幅広く経験してきました。

福祉職の転職や、制度のグレーゾーンあるある、時々毒舌。
「それ、分かる〜」と笑ってくれたらうれしいです。

▶ 晩酌福祉らじお(YouTube)でも配信中!
▶ 趣味はゲームと料理です。
▶ 育児真っ最中

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