人がいないってレベルじゃない。介護・医療現場のリアルと制度の限界【晩酌福祉らじお】

【現場の本音】介護・医療従事者いなさすぎて大問題。制度の限界と選挙の意味

こんにちは、晩酌福祉らじおです。

今回は、社会福祉士としての現場目線で「介護・医療の人材不足」という、超リアルな問題について語っていきます。


目次

選挙シーズン、本格化

街を歩けば選挙カー、SNSでも候補者の名前がチラホラ。
いよいよ選挙本番という空気が漂ってきましたね。

そんな中で注目したいのが、福祉・医療系の政策
一部の政党が、「介護職の待遇改善」「人材拡充」などを掲げていますが――


複数の政党が「人材確保」を強調している

たとえば最近よく見かける政策例は以下のとおり:

  • 外国人介護士の受け入れ拡大
  • 処遇改善(給料アップ)の強化
  • 介護ロボットやICT導入支援
  • 在宅介護への移行支援
  • 医療・介護の連携強化

どれも一見「良さそう」な政策。でも、現場的にはツッコミどころ満載です。


外国人頼りでは根本解決にならない

外国人介護士の受け入れ。確かに人手は増えるかもしれないけど、現場ではこんな声が多いです。

  • 日本語や専門用語が壁になる
  • 利用者や家族とのコミュニケーションに難しさ
  • せっかく育てても長期定着しない

正直なところ、「いないよりマシ」程度。
根本解決にはほど遠いのが現実です。


介護ロボットは補助にはなるが、完全代替は不可能

「ロボットが介護を変える!」と言われますが…

  • 排泄介助や急変時対応、認知症ケアなどは人の判断力と感情の機微が必要
  • 高齢者が機械に抵抗感を示すケースも多い
  • メンテナンスやコストの問題も

補助的に使う分にはアリ。でも、それだけでは現場は回らない。


自宅介護、現実はもっと厳しい

「施設より在宅介護へ」という政策も増えてきていますが――

  • 家族が介護にフルタイムで対応するのは現実的じゃない
  • 医療や福祉サービスの支えがなければ、共倒れリスクが高い

理想だけでは介護は成立しないというのが、多くの現場の声です。


結局は「マンパワー」が必要

介護も医療も、人がいてこそ成り立つ仕事
ロボットもICTも、あくまで「補助」。
最前線で支える人が足りない限り、どんな制度も崩れます。


給料を上げれば解決?制度上の限界もある

「人を集めるには給料アップだろ」と思いますよね。
でも、現行の介護保険・医療保険制度では簡単じゃないんです。

  • サービス単価が国で決められていて、報酬に限界がある
  • 財源がなければ処遇改善もできない

「じゃあ公務員にすればいい?」
それはそれで、昔の“措置制度”に戻るリスクがあり、
選べない介護・質の低下・給料横並びという問題も生まれかねません。


現場の答え:制度の抜本的改革が必要

現場で長年働いてきた身としての結論は一つ。

もう制度の根本を見直すしかない。

現状の枠組みの中で小手先の対応をしても、限界。
思い切って、福祉そのものの在り方を国レベルで見直す必要があります。


「自分には関係ない」では済まされない時代

福祉制度って、すぐには自分に関係なさそうに見えるけど――

  • 親の介護が始まったとき
  • 自分がケガや病気で支援が必要になったとき
  • 子どもが発達障害など支援を受ける側になったとき

どこかで必ず関わる制度なんです。


選挙に行くことも「支えること」になる

だからこそ、政治や制度の話に「無関心」でいてはダメ。
選挙で「福祉をちゃんと考えてる人」に一票を投じる。
それが遠回りに見えて、現場を支える一番の力になります。


だからこそ、ちょっと砕けた発信をしています

おカタい話になりがちな福祉の世界。
だけど、それじゃ伝わらない。
だから私は晩酌しながらでも楽しめる、ちょっと砕けた福祉トークを発信しています。

「なんか気になる」
「ちょっと面白いかも」
そんな興味からでもOK。まずは知ってもらうことが大事なんです。


最後にひと言

というわけで、今日は介護・医療従事者不足のリアルと制度の限界について語ってみました。

ちょっと真面目な内容でしたが、
次回はまた、ゆる〜く晩酌しながら語りましょう。

ではまた、「晩酌福祉らじお」でお会いしましょう。かんぱ〜い!


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この記事を書いた人

わいじろー|社会福祉士 × 晩酌トークブロガー
こんにちは、社会福祉士の「わいじろー」です。

福祉現場でのリアルな体験や制度の裏話を、晩酌しながらゆる〜く語るこのブログ。「福祉ってなんか難しそう…」と思ってる方にも、酒のつまみにできるくらい軽く読めるようにをモットーに書いてます。

介護現場から始まり、支援相談員(老健)・医療ソーシャルワーカー・地域包括支援センター・福祉用具専門相談員などを経て、社会福祉士として幅広く経験してきました。

福祉職の転職や、制度のグレーゾーンあるある、時々毒舌。
「それ、分かる〜」と笑ってくれたらうれしいです。

▶ 晩酌福祉らじお(YouTube)でも配信中!
▶ 趣味はゲームと料理です。
▶ 育児真っ最中

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