【介護報酬改定】喜ばしいはずなのに、なぜモヤモヤが残るのか

来年度の臨時改定として、
介護報酬+2.03%、賃上げ最大1.9万円
政府が正式に決定しました。

来年度の臨時改定、介護報酬+2.03% 賃上げ最大1.9万円 政府が正式決定 | 介護ニュースJoint

一見すると、
「やっと来たか」
「これは素直に良いニュース」
そう思える内容です。

実際、今回はこれまで対象外になりがちだった
居宅介護支援、訪問看護、訪問リハビリテーションなどにも加算が及ぶ
という点は、評価されるべきだと思います。

……ただし。
現場にいると、どうしてもこう思ってしまうんです。

「あれ? なんか大事な人たち、忘れられてません?」


目次

報酬アップ自体は素直に良い

まず前提として、今回の報酬アップ自体は歓迎すべきです。

  • これまで置き去りにされがちだった在宅系サービスへの配慮
  • 介護職の賃金改善を“一応”は意識した設計

この点については、「やらないより100倍マシ」です。

特に居宅介護支援が対象に入ったのは、
現場感覚としても「ようやくか…」という印象があります。


それでも拭えない最大の疑問

なぜ相談員・社会福祉士は対象外なのか

ここが、個人的に一番モヤっとしている部分です。

  • 医療ソーシャルワーカー
  • 施設・在宅の相談員
  • 社会福祉士

この人たち、
制度と現場と利用者をつなぐ“潤滑油”みたいな存在ですよね。

  • 書類は多い
  • クレームは真っ先に来る
  • 責任は重い
  • でも評価は見えにくい

にもかかわらず、
今回の「賃上げ」の話題になると、
きれいに名前が出てこない。

現場では冗談半分に、
「相談員はボランティアか何かだと思われてるのかも」
なんて声すら聞こえてきます。

……笑えない冗談です。


「賃金が上がった感がない」と言われる理由

周囲の介護従事者からよく聞くのが、
**「正直、給料上がった実感ない」**という声。

これ、気のせいじゃないと思っています。

理由はいくつかあって、

  • 基本給ではなく手当で調整される
  • 処遇改善が一時金や分割で支給される
  • 物価上昇に完全に相殺される

結果として、

書類上は賃上げ
生活実感は据え置き

という、非常に日本的な現象が起きるわけです。


そろそろ介護保険制度、限界では?

個人的には、
介護保険制度は現行の形のままでは、かなり限界が近い
と感じています。

  • 支える側は疲弊
  • 利用者負担は増加
  • 若い世代の関心は薄い

それでも制度は
「小手先の改定」でなんとか延命している状態。

本気で高齢社会の問題に向き合うなら、
賃上げという“分かりやすいパフォーマンス”だけでは足りない
はずです。


政治家は本気で向き合っているのか?

これはもう、正直な疑問です。

  • 選挙前には「賃上げ」
  • 選挙後には「財源が…」

この繰り返しを、
現場は何年も見てきました。

お願いだから、

「やってる感」
「数字上の改善」

で終わらせないでほしい。


まとめ:祈りで終わらせたくない

今回の改定が、
本当に現場の生活を支えるものになるのか。

それとも、
「賃上げしました」という実績作りで終わるのか。

正直、今はまだ分かりません。

ただ一つ言えるのは、
現場はもう“気合と善意”だけで回せる段階を過ぎている
ということです。

どうかこの改定が、
パフォーマンスではなく、
未来につながる一歩でありますように。

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この記事を書いた人

わいじろー|社会福祉士 × 晩酌トークブロガー
こんにちは、社会福祉士の「わいじろー」です。

福祉現場でのリアルな体験や制度の裏話を、晩酌しながらゆる〜く語るこのブログ。「福祉ってなんか難しそう…」と思ってる方にも、酒のつまみにできるくらい軽く読めるようにをモットーに書いてます。

介護現場から始まり、支援相談員(老健)・医療ソーシャルワーカー・地域包括支援センター・福祉用具専門相談員などを経て、社会福祉士として幅広く経験してきました。

福祉職の転職や、制度のグレーゾーンあるある、時々毒舌。
「それ、分かる〜」と笑ってくれたらうれしいです。

▶ 晩酌福祉らじお(YouTube)でも配信中!
▶ 趣味はゲームと料理です。
▶ 育児真っ最中

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