〜社会福祉士として現場を渡り歩いた私のリアル〜
ケアマネの仕事って、一見“相談に乗ってサービスを調整する仕事”に見えるかもしれません。
でも実際は、そんな生易しいものじゃない。私はこれまで 老健の支援相談員 → 医療ソーシャルワーカー → 地域包括支援センター と、いろんな現場を歩いてきましたが、その中で「この人はケアマネに向いてるな」「いや、このタイプは正直キツいな」という傾向がけっこうハッキリ見えてきました。
今日はその“本音”を、経験ベースで書いていきます。
ケアマネを目指す人にも、現役ケアマネにも、そして福祉に興味のない人にも読んでもらえる内容になっています。
◆ ケアマネに向いていない人
【1】時間にルーズな人(これは本当にキツい)
ケアマネは 時間管理しなければ仕事が回らない という職種です。
訪問、担当者会議、家族対応、サービス調整、書類、電話…と、1日が許容量ギリギリで動くのが当たり前。
そんな中で、
- 10分遅れる
- 15分押す
- 気づけば全体がズレる
- 他事業所に迷惑が飛ぶ
- 結果、利用者にも影響が出る
こんな流れが普通に起きるわけです。
どれだけ優しい人でも、どれだけ知識があっても、時間にルーズという一点で信用を失う のがケアマネ業務の現実です。
【2】秘密保持ができない人(信用が一瞬で吹き飛ぶ)
現場でたまにいるタイプです。
「ここだけの話なんだけど」
「〇〇さんの家でね〜」
…いや、ここだけの話じゃなくて、周囲に全部聞こえてますけど?
必要な情報共有はもちろん大事ですが、
- 関係ない人にも聞こえる声量
- 必要以上に話す
- 配慮がない
これはもう 秘密保持の前に“人としての配慮”が欠けている と言われても仕方ありません。
利用者・家族は信頼関係が命ですから、
秘密保持ができない時点でケアマネとしては厳しいです。
【3】価値観を押し付けがちな人(特にベテランに多い)
これが一番厄介。
「こうあるべき!」
「絶対こうした方がいい!」
「普通はこうでしょ?」
…いや、それは“あなたの普通”ですよね?
人は歳を重ね、慣れてくると初心を忘れ、
自分の価値観を正しいと信じ込みがち になります。
ケアマネは「その人の人生」を支える仕事。
相手の気持ちや背景も考えずに自分の価値観を押し付ける人は、正直危険です。
これは本当に、ベテランほど気をつけないといけない部分だと感じます。
◆ ケアマネに向いている人は?
【結論】基本がブレない人
ケアマネに向いている人は、最終的には 基本がしっかりしている人 です。
私が思う「基本」とは、
対人援助の基礎――バイステックの7原則 ができているか。
- 利用者の尊重
- 個別化
- 意図的な感情表出
- コントロールされた情緒関与
- 受容
- 非審判的態度
- 秘密保持
どれも「当たり前すぎる」と思うかもしれませんが、
現場で忙しくなると、この“当たり前”が簡単に吹っ飛びます。
経験が浅くても、知識が不足していても、
この基本ができる人はケアマネとして必ず伸びます。
◆ 最後に
ケアマネに求められる力は、実は福祉の専門職だけが必要とするものではありません。
バイステックの7原則は、ケアマネ・社会福祉士・介護福祉士といった専門職だけでなく、日常で人と関わるすべての人にとって大切なスキルだと私は思っています。
かくいう私も、まだまだ未熟者です。
偉そうなことは言えませんが、忙しさの中でも“基本を疎かにしない”ことを、自分自身が日々意識していきたい。
そんな想いを込めて、この記事を書いてみました。

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